サイエンス・ラボは金沢大学理工学域の公認サークルです。「ゲストからホストへ」をテーマに自らの手で自然科学の演示実験の開発を行い、それを元に小中学生向けの科学実験教室を行なっています。
代表的な活動として、能登青少年交流の家(羽咋市)での「能登サイエンスワールド」を主催しているほか、金沢大学理工学域オープンキャンパス「ふれてサイエンス&てくてくテクノロジー」には毎年出展しています。このイベントに向けては1年生から3年生が企画班を結成し、夏休みごろから活動を始めます。また、金沢大学における金沢子ども科学財団協力室として、同財団が主催する「おもしろ実験・観察教室」や「子ども科学スタジオ」、「中学校サイエンスクラブ」に講師として参加しています。他にも金沢市周辺の小学校や幼稚園、子ども会などの団体からの依頼に応じて、科学実験教室に講師として参加しています。
サイエンス・ラボの前身は「金沢大学理学部見学会(ふれてサイエンス)学生運営委員会」と「物理学科デモ実験コンテスト(サイエンスファクトリー)」という2つの組織です。
金沢大学理学部見学会の初回は1993年11月で、当時は研究発表をメインに理学部全体が行なっていました。しかし学生の協力が必要であるとの指摘から、1997年に「金沢大学理学部見学会学生運営委員会」が設立されました。この委員会はポスター製作、宣伝、当日の会場誘導だけでなく、幼児や小学生のための物作り教室も自主的に企画し、この催しを更に大きく盛り立てました。
これとは別に、この頃大学に対して出前授業の依頼が非常に多くなり、演示実験を学生が独自に開発する組織として「物理学科デモ実験コンテスト(サイエンスファクトリー)」が2001年に活動を開始しました。物理学科デモ実験コンテストでは出前授業だけでなく、ふれてサイエンスや金沢子ども科学財団などから発表の機会を頂いて活動していました。
2005年7月に、ふれてサイエンス学生運営委員会とサイエンスファクトリーが合併し、「サイエンス・ラボ」となりました。
同年、工学部が小立野から角間へ移転したことにより、理学部のふれてサイエンスと工学部のてくてくテクノロジーが同時開催されました。これらは2008年の理工学域設置により合体して、「ふれてサイエンス&てくてくテクノロジー」として現在も開催されています。
2008年1月13日には、国立能登青少年交流の家(羽咋市)において工作・体験型の演示実験を行うイベントを開催しました。これは翌年から「能登サイエンスワールド」と名付けられ、現在に至るまで毎年開催されています。
当団体の成り立ちについて、以下の文献に取り上げられています。